十和田湖山開き 後編「登頂、絶景、間に合わない!」

のんびり探検隊2

2016年06月08日 08:00

 前回に続いて、十和田湖山開き 後編です。

 997展望所から、十和田湖を背に山頂へ進みます。
 すると、竹やぶが開けたところに白地山の湿原が広がります。

 所々高山植物が咲いてましたが、たくさん見られるのはあと1ヶ月ほど後。
 体力とクマに遭遇する可能性が無ければもう一度来てみたいです。

 およそ30分、標高1034mの白地山山頂へ登頂しました。

鉛山登山口を出発したのが5時35分。到着が8時55分。およそ3時間20分でたどりつきました。

 しかし360度どこを見渡しても霧・霧・霧。

負け惜しみに「いい景色だなぁ・・・」とつぶやきます。


 こんな景色なので山頂滞在は5分。
 すぐに下山します。


 ここから30分後、997展望所に戻ったとき・・・


 十和田湖が見えました



 アップで。
 雲のすき間から、青空と西湖、中山半島、中湖、御倉半島と見渡すことができます。

 この絶景を見ただけで、頑張って登った甲斐がありました。


 感動に浸った後、ここから大川岱へ下山。
 一応計算上は100分ほどの行程ですが、なにしろ前日夜は雨。
 いたる所にぬかるみと流水。
 997展望所から湖面の標高は400m。およそ600mを下るのでかなり急です。
 
ところどころ残雪も見える谷間を横目に、「落ちても雪が残っているから大丈夫」との言葉も飛び出します。
(落ちたら死ぬよ~)



気をつけて下って、足下に気をつけて木につかまったその時・・・

バキッ

つかんだ木が折れました・・・


体がおよそ15度傾き、このまま谷底へ行くのかと思ったところ、驚異の切り返しで山道に戻れました。

危うくガセビアの沼に沈む没ハガキになるところ、皆さんの迷惑にならずに済みました。
(緒川たまきに「うそつき」って言われるのですね。だから例えわかりづらいって。)


 その後も急斜面、ぬかるみ、沢渡りなど、アドベンチャー感覚で下ってきます。

安全第一、ゆっくり慎重に進まないと転ぶ恐れがあるので、皆さん気をつけて下ってきます。


 一気に暑くなって、周囲からセミの声。
 少し足を止めると、青空と新緑の木々。

心癒やされます。


 突如「ペース上げるよ!」
 安全祈願が12時からだけど、このペースで行くと間に合わなそう。
 周囲からは「絶対無理だ」との声も。
 ぬかるみに注意しながら慎重に足を運んだ結果、例年より時間を要したようです。

 ついに無線で「少し到着を待って」と遅れる報告をしつつ、少しでも迷惑をかけないように皆さん急いで下山します。


 時刻は12時。
 樹恩の鐘が周囲に響きわたる頃、鐘の音に迎えられ、安全祈願の樹恩の鐘に到着。
 若干の遅れにも、皆さんに歓迎されてゴールしました。

 そしてそのまま安全祈願。
 下山後の安全祈願、大人の事情がありますので、これには突っ込みません。


 山開きの後に休んでいたところ、地元の方にごちそうになったタケノコ汁、焼きタケノコなどたくさんおすそわけをいただきました。
 本当に美味しかったです。改めて感謝・感謝。



 帰り際に大川岱桟橋から眺めた十和田湖は格別でした。


 およそ6時間30分の十和田湖山開きの登山。
 感動と波乱と到着時間に焦る、楽しい行程。
 案内人、地元の人に支えられて、感動の一日でした。
 本当にありがとうございました。

 皆さんも来年以降、度胸と機会がございましたら、十和田湖山開きに参加してはいかがですか。


スーパーたんぽこまちでした。

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