こもせ ~ 雪国の木製アーケード ~ 

のんびり探検隊2

2015年01月24日 10:00

 鹿角は雪国です。秋田県内陸南部の横手や湯沢ほどではありませんが、それなりに雪は降ります。そして、気温が低いため、積もった雪は春までなかなか溶けません。
 そんな鹿角では、「こもせ」という独特な建築様式が見られます。積雪によって通行や商売が妨げられないように作られた木製のアーケードです。鹿角の「こもせ」を紹介します。

 はじめに、鹿角市北部の城下町、毛馬内の盆通り商店街です。



 庇が歩道を覆っています。



 今は除雪が行き届いていますが、昔はこんな感じだったかも知れません。
 


 こもせの側面をビニールで覆って、お客様や通行人を風雪や寒気から守っています。雪国の知恵が生み出した、バージョンアップしたこもせです。



 通りには無料休憩所の「まちや」があります。



 この通りでは、毎年8月21日から24日までの4日間、盆踊りが開催されます。
 毛馬内盆踊りは秋田県の三大盆踊りの一つに数えられており、大太鼓と笛の囃子で踊る「大の坂」と、唄だけで踊る「甚句」の二つで構成されています。二つの踊りともかがり火を囲んで踊る優雅な輪踊りで、平成10年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。 こもせの板塀に踊り手が描かれた絵が掛けてありました。
  



 続いて、花輪の中心商店街の南側にある関善賑わい屋敷周辺の「こもせ」です。



 かつての造り酒屋の建物が雪と調和しています。



 通りの反対側には、朝市の会場があります。こもせ沿いに出店が並んでおり、雨や雪を気にせずに買い物ができます。
 花輪の朝市は、(一桁に)3と8がつく日に開催されます。
 






 鹿角にお越しの際は、是非、こもせをご覧ください。

 ウォークマンでした。 
 

関連記事