2015年03月03日
鹿角市の小学校児童による「読書感想画展」
鹿角市役所の向かいの鹿角市交流センターのロビーにたくさんの色鮮やかな水彩画が展示されています。
花輪図書館、十和田図書館主催の「読書感想画コンクール」の作品展示です。各学年毎に、鹿角の伝説・民話の課題図書があり、市内10の小学校から141点の応募があったそうです。
1年生の課題は「猿かにの合戦」。
全国的に知られているおにぎりと柿の種ではなく、ついた「もち」をめぐって猿がかにをいじめます。また、栗、ハチではなく、かに、トチの実、臼、牛のフンがずるい猿を最後にやっつけます。
2年生は「小坊っこと三枚のお札」。これも類話がたくさんあります。浦島は小学1年生の頃、宇野重吉さんの語りのソノシートで聞きました。
追っかけてくる山んばに対して、小坊っこが不思議な法力をもった札を投げつけ、大川や砂山を出します。最後は化け比べで「味噌」になった山んばを和尚さんがぺろりです。
3年生は「佐多六とシロ」。ここからはいよいよ鹿角オリジナルの伝説になります。
他の領地に入ってしまって捕らえられた猟師の佐多六を救うために、シロが走ります。草木の村に帰り、天下御免の巻物をとって三戸まで戻りますが、佐多六はすでに処刑されていたのでした・・・。
4年生は「ダンブリ長者」。ご存じ大日堂にまつわる八幡平地区の大河ドラマです。
スケールが大きく、子どもたちはどんな場面を描くのだろうと思いましたが、やはりダンブリ(とんぼ)が寝ている若者の口におっぱをつけるところですかね。
5年生は「錦木塚物語」。これも歌枕になったり、謡曲になったりと全国区の伝説です。
これまた描かれた場面がさまざまで、若い2人を描いたもの、人さらいの大鷲を描いたもの、「狭布の細布」を織る政子姫を描いたものなど、子どもたちの想像力に驚かれます。
そして6年生は「八郎太郎物語」。八郎潟、田沢湖へとつながっていく秋田県最大の三湖伝説です。
八郎太郎と南祖坊、竜どうしの死闘は大スペクタクルですが、「竜」というのは子どもたちの描写意欲を最大限にくすぐる題材なのではないでしょうか。浦島も少年時代、キングギドラをよく描いたものです。
141点の作品は、どれも子どもならではの感性で生き生きと創造力豊かに描かれています。各小学校では「鹿角民話の会」の方々による伝説・民話の語り聞かせも盛んに行われているとのことでした。さすが「伝説の里かづの」を標榜する鹿角市ですね。子どもたちが、このような機会を通してふるさとの文化に慣れ親しみ、誇りに思ってくれればとてもすばらしいことだと思います。
市交流センターでの展示は5日までですが、その後十和田市民センターにて入選作品の展示が6日から12日まで継続されます。会場には各課題のあらすじも展示されていますのであわせてご覧になって、鹿角の伝説・民話の世界にどっぷりとはまるのもよいのではないでしょうか。
浦島次郎でした。
花輪図書館、十和田図書館主催の「読書感想画コンクール」の作品展示です。各学年毎に、鹿角の伝説・民話の課題図書があり、市内10の小学校から141点の応募があったそうです。
1年生の課題は「猿かにの合戦」。
全国的に知られているおにぎりと柿の種ではなく、ついた「もち」をめぐって猿がかにをいじめます。また、栗、ハチではなく、かに、トチの実、臼、牛のフンがずるい猿を最後にやっつけます。
2年生は「小坊っこと三枚のお札」。これも類話がたくさんあります。浦島は小学1年生の頃、宇野重吉さんの語りのソノシートで聞きました。
追っかけてくる山んばに対して、小坊っこが不思議な法力をもった札を投げつけ、大川や砂山を出します。最後は化け比べで「味噌」になった山んばを和尚さんがぺろりです。
3年生は「佐多六とシロ」。ここからはいよいよ鹿角オリジナルの伝説になります。
他の領地に入ってしまって捕らえられた猟師の佐多六を救うために、シロが走ります。草木の村に帰り、天下御免の巻物をとって三戸まで戻りますが、佐多六はすでに処刑されていたのでした・・・。
4年生は「ダンブリ長者」。ご存じ大日堂にまつわる八幡平地区の大河ドラマです。
スケールが大きく、子どもたちはどんな場面を描くのだろうと思いましたが、やはりダンブリ(とんぼ)が寝ている若者の口におっぱをつけるところですかね。
5年生は「錦木塚物語」。これも歌枕になったり、謡曲になったりと全国区の伝説です。
これまた描かれた場面がさまざまで、若い2人を描いたもの、人さらいの大鷲を描いたもの、「狭布の細布」を織る政子姫を描いたものなど、子どもたちの想像力に驚かれます。
そして6年生は「八郎太郎物語」。八郎潟、田沢湖へとつながっていく秋田県最大の三湖伝説です。
八郎太郎と南祖坊、竜どうしの死闘は大スペクタクルですが、「竜」というのは子どもたちの描写意欲を最大限にくすぐる題材なのではないでしょうか。浦島も少年時代、キングギドラをよく描いたものです。
141点の作品は、どれも子どもならではの感性で生き生きと創造力豊かに描かれています。各小学校では「鹿角民話の会」の方々による伝説・民話の語り聞かせも盛んに行われているとのことでした。さすが「伝説の里かづの」を標榜する鹿角市ですね。子どもたちが、このような機会を通してふるさとの文化に慣れ親しみ、誇りに思ってくれればとてもすばらしいことだと思います。
市交流センターでの展示は5日までですが、その後十和田市民センターにて入選作品の展示が6日から12日まで継続されます。会場には各課題のあらすじも展示されていますのであわせてご覧になって、鹿角の伝説・民話の世界にどっぷりとはまるのもよいのではないでしょうか。
浦島次郎でした。
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