2015年02月18日

花輪第一中学校の「茜染」

 1300年もの昔(奈良時代)から鹿角に伝えられてきたという「古代鹿角紫根染・茜染」。平成3年に栗山文一郎氏がお亡くなりになって以来、その歴史が途絶えていましたが、復活に向けて頑張っておられる方々がいて、私自身も今まで染色体験をさせていただいたり、紹介させていただいたりしています。 
 
 
 この「鹿角の至宝」を若い世代が体験しているという話を聞いて、花輪第一中学校におじゃましてきました。花輪第一中学校では、今年度から美術の授業で「茜染」を取り入れているということです。教室に入るとおなじみの関幸子会長さん(鹿角紫根染・茜染研究会)と会員の方々がいらっしゃいます。
花輪第一中学校の「茜染」

 
 黒板には、たくさんの資料が紹介され、「古代鹿角紫根染・茜染」の本物も掲示されています。前半はその歴史や技法、特徴等について学習します。
花輪第一中学校の「茜染」

 
 これが栗山文一郎氏が考案した「花輪絞り」のふくさです。本物です。深みのある紫色、燃え立つような茜色です。
花輪第一中学校の「茜染」

 
 いよいよ実習。生徒さんたちは、前に下染めされた木綿のハンカチに糸を使って「絞り」を入れています。それを媒染液に浸した後に、アカネの根(今回はインドアカネを使用)を煮出した染液に2度ずつつけ込みます。アカネの液は80度の高温ですからゴム手袋を使ってやけどしないように要注意です。
花輪第一中学校の「茜染」

 
 染めている間に、臼と杵で乾燥したアカネの根をついて粉にする体験をしました。最近は臼・杵のある家庭も少ないですからこれも貴重な体験ですね。
花輪第一中学校の「茜染」

 
 染め終わったハンカチを流水で水洗した後、スティッチリッパーを使って糸をはずすと、出てくる出てくる! 生徒さんたちが入れた思い思いの「絞り」の模様が出てきて教室のあちらこちらから歓声が上がります。
花輪第一中学校の「茜染」

 
 でき上がった作品を見せ合います。これはすごい! 左上から順に苺! 右上は勾玉! 左下は部活動で優勝できるようにと王冠! 右下は亀。めでたい! 大人とはひと味違う若い感性によるさまざまな模様が披露されます。
花輪第一中学校の「茜染」花輪第一中学校の「茜染」
花輪第一中学校の「茜染」花輪第一中学校の「茜染」



花輪第一中学校の「茜染」
 生徒さん一人一人に、鹿角の伝統薫るオリジナルの茜染ハンカチができました。そういえば、トレパンもまさに紫根染カラーの紫です。花輪小学校でも「茜染」体験学習が実施されています。これらの学習を通して、花輪の子どもたちの地域に伝わる伝統文化への理解が深まり、ふるさとを愛する気持ちや誇りがますます育っていくことでしょう。すばらしいことですね。
 
                               浦島次郎でした。



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Posted by のんびり探検隊2 at 09:00│Comments(0)文化
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