2013年07月12日

紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)

 奈良時代から花輪の栗山家に伝承されてきたという鹿角の至宝、「古代紫根染と茜染」。人間国宝栗山文次郎氏の技を受け継いだ栗山文一郎氏が亡くなって22年。長らく途絶えていたこの技術を復活させようと頑張っている人たちがいます。「十和田八幡平草木染の里づくり実行委員会」(大森好一委員長:左)の皆さんです。ほんのさわりですが、この伝統技術を体験させていただく機会を得ました。場所は「旧関善酒店」です。(右)
紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)








 
 委員長の大森さんからのあいさつの後、副委員長の関幸子さんから栗山文一郎翁が染めた「紫根染」「茜染」のふくさを見せていただきました。(左端、右端) 原料となるニホンムラサキ、アカネはたいへん貴重なので、この日は中国紫根とインド茜の根を使います。
紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)





 


 

 まず、委員の皆さんが下染め処理してくださった絹の白布に道具を使って模様をつけます。板や豆、輪ゴムで挟んだり、縛ったり、どんな模様になるのかちょっと見当がつきません。
紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ) 









 次に、インド茜の根を煮出した液につけ込みます。かなりの高温でゴム手袋が必要です。この温度で微妙に色が変化するそうです。あら、不思議!だんだん鮮やかなオレンジ色に染まっていきます!そして酢酸アルミ液に浸すと色が定着して濃い朱色になります。
紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)














 


紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ) 「茜染」部分が終わって、休憩です。裏に出てみるとプランターに「ニホンムラサキ」(右)と「アカネ」(下)が植えられていました。私からはただの雑草にしか見えないのですが・・・・この薄緑色の草からどうして紫色や茜色が出るのでしょうか???

紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)


 





 後半は「紫根染」です。中国紫根の煮出し液につけて上げ下げしているうちに・・・・何と鮮やかな紫色に染まっていきます。まるでマジック!!
紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)

















 そして、水洗いと輪ゴム・板はずし。おおっ~!!! 何と言ったらよいのでしょうか!! 折り目を水の中でほどいていくと幾何学的そして芸術的?な模様が、見事な紫色と茜色、そして意図せぬグラデーションでゆらめきます。参加者の皆さんから一様に歓声があがります! 感動のあまり写真を撮るのを忘れてしまいました! その後、アイロンをかけ、関善酒店前に皆さんの作品を並べました。それぞれが独特な模様、色使いで素敵です。(右はクリックすると画像が大きく鮮明になります)
紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)









 今回はいろいろ前処理をやっていただきましたし、鹿角に伝わる「古代紫根染・茜染」とは材料も違う簡略化されたものとは思いますが、十分「紫根染・茜染」の魅力が伝わってきました。実行委員会の皆さまには今後も技術復活・普及に頑張っていただきたいと思います。花輪小学校校歌に「茜のみやびか にほへる紫 傳統(つたえ)世をへて ゆかしき花輪」とあります。いつの世までも伝えていきたい鹿角の誇れる伝統工芸ですね。
 なお、草木染は水・木を除く毎日、旧関善酒店内の工房で体験できます。実行委員会のホームページをご覧下さい。 → コチラ   秋にはまた「紫根染・茜染」が体験できるそうですので、皆さんも一度いかがでしょうか。
 また、栗山文一郎翁の「紫根染・茜染」作品は花輪図書館隣の民俗資料室でも見学できます。(下)
紫根染・茜染(しこんぞめ・あかねぞめ)












                               
                                   
                               浦島次郎でした。



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Posted by のんびり探検隊2 at 10:00│Comments(2)文化
この記事へのコメント
とってもおもしろくてさんこうになりました。「^・^@」
Posted by ちー at 2015年02月02日 12:02
ちーさん、コメントありがとうございます。今では、この鹿角の至宝を花輪地区の小・中学生も体験させてもらっています。来月(27年2月)、その記事を書くつもりです。よろしくお願いいたします。
Posted by のんびり探検隊2のんびり探検隊2 at 2015年02月02日 13:20
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    コメント(2)