2013年06月25日

サワガニとカジカガエル、ニホンザリガニ

 鹿角にはまだまだ身近に自然がたくさんあると感じたので紹介します。ここは鹿角管内の商店街から1キロも離れていない、とある沢です。ヤゴやヨコエビ、トビケラのようなものもいましたが、最近珍しい「日本固有種」3種類を紹介します。

 おでましになったのはサワガニ。とんと里では見かけなくなり、八幡平や十和田の上流に行かないと会えないと思っていましたが町部からこんなに近いところにいるんですね。計3匹見つけました。当たり前ですが、手のひらに乗せてもじっとしていません。(右はクリックすると画像が大きく鮮明になります)
サワガニとカジカガエル、ニホンザリガニ サワガニとカジカガエル、ニホンザリガニ












 
 次はカジカガエルです。♪フィーフィー♪とおよそカエルらしくない美しい声で鳴きます。鹿の鳴き声に似ているので「河鹿蛙」と書き、奈良時代の万葉集にも詠まれているそうです。大きい目と手足の吸盤がチャームポイントです。渓流にしか棲めないそうですが、カメラを向けても泰然自若としていました。(右はクリックすると画像が大きく鮮明になります)
サワガニとカジカガエル、ニホンザリガニサワガニとカジカガエル、ニホンザリガニ












 
 場所は伏せますが、神さまのすぐそばにいるのでサワガニとカジカガエル、ニホンザリガニ
むやみに採って帰るとばちがあたるかもしれません。





 最後に横綱の登場です。鹿角管内に生息しているニホンザリガニの子です。夜店で売っているアメリカザリガニではありません。小型でサワガニと同じ色をしています。「絶滅危惧Ⅱ類」だそうで、北海道・青森と岩手・秋田の北部、本当に冷た~い砂礫流にしか棲めません。ときどき寄ってご機嫌伺いをしたいと思います。(右はクリックすると画像が大きく鮮明になります)
サワガニとカジカガエル、ニホンザリガニサワガニとカジカガエル、ニホンザリガニ










 


 自然豊かな鹿角の里、注意深く観察すると意外といろんなものがいるんですね。いつまでも元気に生息していてほしいものです。
                             浦島次郎でした。



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Posted by のんびり探検隊2 at 10:00│Comments(7)自然
この記事へのコメント
鹿角も田舎とはいえ、近代化が進み、小さい頃に頻繁にみかけた蛙も蛍もみなくなりましたね。ブログにアップされた写真をみたら…ふらっと探検に行きたくなりました(*^_^*)
Posted by Hime(*σ_σ艸) at 2013年06月25日 17:26
Hime(*σ_σ艸)様、コメントありがとうございます。私の家内は鹿角に嫁に来て初めて蛍を見たそうです。少なくなったとはいえ、まだまだ小動物はちょっと山に入るといろいろといるようです。熊は困りますけど・・・。これからもよろしくお願いいたします。
Posted by のんびり探検隊2のんびり探検隊2 at 2013年06月26日 15:25
凧男は幼少時代を自然豊かな鹿角の里で育ちました。文字通り「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川…」でした。サワガニとカジカカエルは見ていますがニホンザリガニは見たことがありません。新しい情報ありがとうございました。
Posted by 凧男 at 2013年06月27日 05:20
凧男様、コメントありがとうございます。ニホンザリガニは本当に稀少で、大館市(場所公表されず)が生息南限であり、昭和9年に国の天然記念物指定を受けています。そんなものが鹿角にもいるのですから驚きです。今後も珍しいものを発見したらアップしていきたいと思います。
Posted by のんびり探検隊2のんびり探検隊2 at 2013年06月28日 09:53
初めまして。現・大仙市出身、栃木県在住の者です。
最近、二ホンザリガニに興味を持ち、今色々と文献を集めて調べているところです。

近年、栃木の日光でも大正時代に人為的に移入された二ホンザリガニの子孫発見か?ということで、関東にも生息地があった!とウィキペディアにも載ってますが、その後の研究者の調査でDNAも一致しないようで、どうやら、現在、誰かが時々放流してんじゃないか?という結論になりそうです。トホホ・・・

二ホンザリガニの人為移植といえば、尾去沢のもそうですが、浦島さんがザリガニの写真を撮ったところも、尾去沢ですか?
尾去沢の生息地は、研究者の調査では1990年頃に湧水が枯れて、ザリガニが居なくなったということだったのですが、その後も生き延びたということでしょうか?それなら非常にうれしい事です。

岩手の生息地の二戸市も今世紀になってからは生存の報告がないようで、大館の天然記念物指定地も最近の調査では生存が確認されませんでした(他の場所にはまだいましたが)。尾去沢でまだ生きているのなら、こんなに嬉しいことはありません。
Posted by 8mm南部 at 2015年08月02日 21:45
8mm南部様、コメントありがとうございます。2年以上前の記事ですのでびっくりしましたがうれしいです。ザリガニの件ですが、おっしゃっていることにほぼ間違いはありません。私は1年に1度はご機嫌伺いに行っていますが、今年の6月現在、沢の水量が少なかったのですが元気に複数確認できています。このままずっと生き延びてほしいです。
Posted by のんびり探検隊2のんびり探検隊2 at 2015年08月04日 13:32
お返事ありがとうございます。尾去沢のザリガニ、健在でしたか。安心しました。

何気にサワガニと共演してますが、これって地理的にレアな事なんですよね。北海道にはサワガニはいませんから。青森の他は、鹿角・大館・二戸だけで両方見ることができるんですよね。

これからもザリガニ監視員の仕事がんばって下さい。では失礼します。
Posted by 8mm南部 at 2015年08月05日 22:24
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