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2015年11月02日

末広の大欠なかよしバス図書館

 鹿角に私設図書館があるのをご存じでしょうか?
 立山文庫(現十和田図書館)のことではありません。現役の私設図書館がここ、末広にあるのです。十和田インターチェンジから大館市に向かう途中で右に入った、末広の大欠(おおかけ)集落にある千手観音堂の境内にその図書館があります。



 何と、廃車になったバスを利用した図書館! 開設は昭和51年8月!! 「大欠なかよしバス図書館」といいます。(クリックすると画像が大きく鮮明になります)









 



 

 子どもの読書離れを心配した大欠地区の保護者たちが、今から40年前にバスを譲り受けてこの境内に開設したもので、図書購入費に充てるため、当初は子どもたちが廃品回収やバザーを行い、お盆には親子で夜店等を開き、親たちは手作りで本棚や屋根を設置したそうです。子どもたちのうれしそうな表情を見て下さい。(クリックすると画像が大きく鮮明になります)








 
 開設当時からの管理人である虎渡進さんが当時のことを懐かしそうに語ってくれました。その後、文部科学大臣表彰はじめ読書関係の各賞を受賞し、助成も受けて図書を購入できるようになったということです。バスの中には新しい本もたくさんあり、大人向けの本もあります。現在、蔵書は3800冊ほどということでした。末広小学校から譲り受けたという懐かしい木のいすも並んでいます。










 
 現在、日曜日の午後3時に開館しています。(積雪期~3月は閉館です) 以前は、館長を務めたり、貸し借り業務、読み聞かせ活動等をしたりしていた大欠地区の子どもたちもすっかり少なくなりました。でも末広小学校の児童たちが「まちたんけん」で訪問したり、保護者に連れられて来館したりするそうです。



 
 神社の境内の大きなケヤキ(この木も鹿角市指定文化財です!)に守られて、たたずむバス図書館。図書は誰にでも貸し出しOKということです。日曜の昼下がり、懐かしさいっぱいの、でも新しい本もあるここへ遊びにきませんか? 40年の歴史を地域の子ども・大人たちと共に刻んできた「大欠なかよしバス図書館」、一見の価値ありですよ。
                    
                          浦島次郎でした。  


Posted by のんびり探検隊2 at 09:00Comments(0)文化
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